鬼龍院花子の生涯

高知県高知市、京都府八幡市・京都市

作品概要

(C) 東映

大正末期から昭和にかけ、土佐の高知に徒花(あだばな)のように咲いて散った侠客・鬼龍院政五郎と彼を取り巻く女たちの凄まじくも絢爛たる愛憎劇を、仲代達矢と夏目雅子、岩下志麻ら7人の女優たちの競演で描く任侠超大作。27歳の若さで世を去った“大輪の花”夏目雅子の代表作。

ストーリー

松江(夏目雅子、少女時代:仙道敦子)は土佐の侠客・鬼龍院政五郎(仲代達矢)の養女となる。政五郎は正妻である歌(岩下志麻)のほかに複数の愛人(佳那晃子・中村晃子・新藤恵美)を囲っており、愛人に産ませた娘・花子(高杉かほり)を溺愛する。松恵は政五郎の反対を押し切って女学校に入学。やがて高校教師の田辺と恋に落ちるが……。

地域・建築ばなし・プロダクションノート

宮尾登美子の原作で、南国土佐の任侠世界を鮮烈に描いた作品です。

劇中の侠客「鬼政」鬼龍院政五郎のモデルは、土佐(高知)の鬼頭良之助です。鬼頭良之助は宇佐の出身です。劇中にも宇佐の地名が登場します。

鬼龍院政五郎(モデル:鬼頭良之助)を演じた仲代達也さんは、鬼頭良之助ゆかりの高知市「九反田地蔵尊」に灯篭を寄進しています。

松江(夏目雅子)の名ゼリフ「わては高知の侠客鬼龍院政五郎の、鬼政の娘じゃき、なめたら、なめたらいかんぜよ。」「なめたらいかんぜよ!」は流行語となりました。

多くのシーンが「東映京都撮影所」のセットで撮影されました。

映画の冒頭で、松恵(夏目雅子)が京都・橋本遊郭を訪れるシーンは、旧橋本遊郭の入口にあった石段(現存せず)でロケーション撮影されました。なお、同シーンには「昭和十五年 夏 京都・橋本遊郭」という字幕が出てきます。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)

高知県
高知市

京都府
八幡市:旧橋本遊郭

【スタジオ】
京都府
京都市:東映京都撮影所

映画にちなんだもの

ヤクザ、侠客、闘犬、土佐犬、ストライキ、鉛筆、労働運動、侠客、腸チフス、リルケ、三味線

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:カツオ(鰹)、米の飯

キャスト

仲代達矢、夏目雅子、岩下志麻、仙道敦子、佳那晃子、高杉かほり、中村晃子、新藤恵美、室田日出男、夏木勲、梅宮辰夫、役所広司、夏木マリ、山本圭、丹波哲郎

スタッフ

作品データ

ゆかりの地図

橋本遊郭跡
京都府八幡市橋本小金川19
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