国宝

京都府京都市・舞鶴市、滋賀県大津市・守山市、大阪府柏原市・東大阪市・八幡市・茨木市・大阪市、兵庫県豊岡市、岡山県岡山市、和歌山県岩出市、東京都千代田区

作品概要

©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

吉田修一自身が3年間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた渾身作「国宝」。

任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記。

その「国宝」を最高のスタッフ&キャストで映画化。

2025年6月6日公開
上映館案内

ストーリー

後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。 この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。

そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。

誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。

プロダクションノート・地域・建築ばなし

京都東映撮影所のスタジオに「日乃本座」(劇場内部)の大規模なセットが設営され、そのセットで多くのシーンが撮影されています。

長崎の料亭「花丸」のシーンは、スタジオにセットを建て込んで撮影されました。

喜久雄が初めて訪れる「浪花座」シーンの外観は京都府京都市「先斗町(ぽんとちょう)歌舞練場」、内部のシーンは京都市「上七軒歌舞練場」でロケ撮影されました。

初代「先斗町歌舞練場」は1902年に建てられた木造建築でした。1927年(昭和2年)に鉄筋コンクリート造の現在の建物になりました。設計は「大阪松竹座」などを手がけた劇場建築の名手・木村得三郎氏(大林組)です。

人力車に乗った喜久雄のシーンは、京都市「今宮神社」参道でロケーションされました。参道に立地する「一文字屋和輔」「かざりや」などが劇中に映し出されています。

京都府舞鶴市の吉原地区でロケ撮影が行われました。 「水無月神社」(みなづきじんじゃ)が劇中に登場します。

京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」西館の螺旋階段、客室でロケ撮影されました。

ドライブインで「ナポリタン付きのハンバーグステーキ」を食べるシーンは、京都府八幡市「レストラン百花園」でロケ撮影されました。

大阪府東大阪市立日新高等学校の正門前の道で、桜並木のシーンが撮影されました。

墓参りシーンは大阪府東大阪市「往生院六萬寺」でロケ撮影されました。

春江のアパートのシーンは、 東大阪市「安戸文化住宅」でロケ撮影されました。

吊り橋のシーンは、大阪府柏原市「玉手橋」でロケーションされました。「玉手橋」は、昭和4年3月に竣工され、平成13年に吊橋としては全国初の国の登録文化財に指定されています。両岸と4組の塔で支える5径間(けいかん)の吊り橋で、日本最多径間の吊り橋です。かつては、西日本最古の遊園地「玉手山遊園地」(平成10年閉園)へ渡る吊り橋でした。そのためか、搭や橋脚は、かわいらしいデザインになっています。

大阪府茨木市「北大阪ほうせんか病院」の特別個室でロケ撮影されました。

滋賀県大津市「びわ湖大津館」で「日乃本座」外観シーンがロケ撮影されました。その外観が「歌舞伎座」に似ていることからロケ地に選ばれています。ロケ撮影時は、歌舞伎劇場に見たてた大がかりな美術装飾がされました。また、ロビーでは稽古シーンがロケ撮影されました。

「びわ湖大津館」は1934年(昭和9年)に「琵琶湖ホテル」として開業。ヘレン・ケラー、石原裕次郎、美空ひばり、三島由紀夫なども宿泊した由緒ある国際観光ホテルです。地上3階建て、桃山風破風造り、鉄筋コンクリート造で、内装は洋風です。東京・銀座の「歌舞伎座」を手がけた岡田信一郎氏の建築事務所の設計です。大津市指定有形文化財。国の近代産業遺産群にも認定されています。

滋賀県守山市「滋賀県立総合病院」でロケ撮影されました。改修工事中に病棟を貸し切ってロケ撮影が行われています。

兵庫県豊岡市「出石永楽館」で地方巡業のシーンがロケ撮影されました。「出石永楽館」は、明治期に建設された近畿最古の現存する芝居小屋です。昭和39年に閉館しましたが、約20年の復元に向けた活動により、平成20年に大改修され44年の時を経て甦っています。豊岡市指定文化財です。

岡山市中区「矢吹邸」前でロケ撮影が行われました。「矢吹邸」は、劇中、歌舞伎名門一家・花井家という設定です。

東京都千代田区「国立劇場」でも、楽屋や客席シーンがロケーションされています。

ロケ地:都市・地域・施設(建築物・土木構造物)


京都府
京都市:先斗町歌舞練場、上七軒歌舞練場、ウェスティン都ホテル京都、今宮神社参道、根元かざりや、一文字屋和輔、京都北白川不動温泉、デラックス東寺、京町家玄想庵
舞鶴市:吉原地区、水無月神社

滋賀県
大津市:びわ湖大津館
守山市:滋賀県立総合病院

大阪府
柏原市:玉手橋
東大阪市:日新高等学校前の桜並木の道 安戸文化住宅、往生院六萬寺
八幡市:レストラン百花園
茨木市:北大阪ほうせんか病院
大阪市:国立文楽劇場

兵庫県
豊岡市:出石永楽館

岡山県
岡山市:矢吹邸

和歌山県
岩出市:ホテルいとう

東京都
千代田区:国立劇場

映画にちなんだもの

歌舞伎、人間国宝、女形、襲名、血筋、世襲、関の扉、連獅子、二人藤娘、二人道成寺、曽根崎心中、鷺娘

映級グルメ

映画に出てくるグルメ:お茶漬け、ハンバーグステーキ(ナポリタン付き)

支援

ロケーション協力:
京都府、京都市メディア支援センター、茨木市、滋賀ロケーションオフィス、大阪フィルム・カウンシル、岡山県フィルムコミッション協議会、ひょうごロケーションラボ、わかやまフィルム・コミッション、長崎フィルムコミッション、豊岡市役所出石振興局、一般社団法人東大阪ツーリズム振興機構、舞鶴市、富士ロケーションサービス、国立劇場、国立文楽劇場、先斗町歌舞練場、上七軒歌舞練場、出石永楽館、DX東寺劇場、ウェスティン都ホテル京都、柳が崎湖畔公園びわ湖大津館、安戸文化住宅、意岐部校区五百石自治会、レストラン百花園、京都北白川不動温泉、道明寺天満宮、どうみょうじ高殿苑、岡山矢吹邸、北大阪ほうせんか病院、滋賀県立総合病院、株式会社出石まちづくり公社、NPO法人但馬國出石観光協会、弘道コミュニティ協議会、但馬信用金庫出石支店、手織技術振興財団織成館、今宮神社、根元かざりや、一文字屋和輔、京町家玄想庵、往生院六萬寺、東大阪市立日新高等学校、和歌山ホテルいとう、KBS京都・毎日舞台・株式会社共立、三洋荘、JS建設、√2mansion、インザムーン(in the Moon)、智崇院、地方職員共済組合京都府支部、シマフィルム、グランドサロン十三、株式会社U-RIMS、吉原歴史的景観保存活用実行委員会、居酒屋こうちゃん、舞鶴市立吉原小学校、京都府信用漁業協同組合連合会、水無月神社、舞鶴湾かき小屋美味星、日の出湯、ニシオワークサポート株式会社、株式会社ビルドトラスト、エヌ・ケーシー株式会社、レンタルのニッケン、ショーカープロ・オノ、吉原連合自治会、京都 ひらバ〜@平田晃一、山王連合振興町会、吉原地域のみなさま、出石町柳区のみなさま、舞鶴市エキストラのみなさま、国立劇場・国立文楽劇場のみなさま、他。

キャスト

吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作、宮澤エマ、中村鴈治郎、田中泯、渡辺謙

スタッフ

作品データ

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玉手橋
玉手橋
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